下剤の種類について

患者様に適した下剤を提供します

診察室下剤とは、大腸の中を洗浄するために飲まれる医薬品のことです。大腸カメラを行う前に使用されます。
大腸の中にある内容物を排出させると、大腸内の様子がより鮮明に映るようになるため、検査の精度も高くなります。
精度の高い大腸カメラを提供するためには、決して欠かすことのできない薬剤なのですが、下剤に対して苦手意識を持っている患者様が非常に多くいらっしゃいます。「たくさん飲まなきゃいけなくて辛い」「不味い」という、ネガティブなイメージを抱いている方も、いるのではないでしょうか。
当院では下剤を現在発売されている6種類すべて用意しており、患者様一人ひとりに合わせたものを提供しています。患者様が服用に対する不安を抱えたまま検査を受けないよう、サポートして参ります。

 

当院で取り扱っている下剤

当院では、年齢やリスクなどを含め
それぞれの方にあった下剤を選択させていただいております。

モビプレップ

モビプレップは、ニフレックという下剤よりも、濃くして作られています。後から体内で薬を薄めるため、水またはお茶などと合わせて、1.5ℓほどの水分を摂っていただく必要があります。
「下剤自体の服用量が減る」「他の下剤よりも腸内洗浄にかかる時間が少ない」のがメリットです。やや酸味が強く、濃い味付けになっているため、甘ったるい味が苦手な方にはお勧めします。
ただし脱水状態になりやすいので、気を付けて飲む必要があります。当院では、「洗浄力」「味」のバランスがとれたモビプレップをおすすめすることが多いです。

マグコロールP

ポカリスエットのような風味になっているため比較的飲みやすく、下剤の味に苦手意識を持っている方にはお勧めできる下剤です。
洗浄力や飲みやすさなどにおいても、優れています。そのため当他の下剤が飲みにくかった方に、マグコロールPをお勧めしています。
ただし、腎臓機能が低下している方の場合は、服用いただけません。また、「液体状の下剤を服用しなければならない」というデメリットもあります。

サルプレップ

あらかじめ480mlのペットボトルに下剤が入っているため、そのままお飲みいただけます。水分摂取量は多くなりますが、下剤自体を服用する量は少なくなります。また、レモン風味なので、従来の下剤よりも飲みやすくなっています。
当院では、サルプレップを120ml服用していただいた後、コップ2杯程度の水分を摂っていただくという流れを、1つのサイクルとして行っております。下剤を飲み終えるまで、このサイクルをひたすら繰り返していきます。

ビジクリア

液体ではなく錠剤の下剤です。「液体状の下剤を飲む手間がかからない」というメリットがある一方で、「50錠も飲まなければならない」というデメリットもあります。
そのためこの下剤は、液体状の下剤の服用が難しい方、「液体状の下剤は嫌だ」と考えている方にのみ、使用しております。

ピコプレップ

「一度に飲む量が150mlと比較的少ない」「従来の下剤よりも味が独特ではない」というメリットがある下剤です。寝る前と朝起きた後、2回に分けて飲みます。
下剤を飲んだ後は、1.5ℓほど水分を摂っていただく必要がありますが、飲み物は透明でしたら何でも良いとされています。水やお茶をはじめ、スポーツドリンクやコンソメスープなど、好みな飲み物で水分を摂っていただくことができます。
ただし睡眠を一度挟んで服用する必要があるため、夜間お腹に違和感が生じやすく、「よく眠れなかった」と訴える患者様も中にはおられます方。

ニフレック

飲み方がシンプルなので、高齢者の方にお勧めできる下剤です。ただし、味はマグコロールPよりも劣ってしまいます。
また、マグコロールPは腎機能が下がっている患者様には使用できないため、腎機能が低下している患者様にはこのニフレックを飲んでいただきます。

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